バスの料金は、バス会社がバスを空けておかなければならない時間で決まる!
「バスを借りる時間=自分たちが乗車する時間~下車するまでの時間」と考えがちですが、実際は違います。バスを待ち合わせ場所(配車場所)まで走らせるまでの回送時間や、運転手の休憩時間、待機時間、下車してから車庫まで帰る時間も含めて「借りている」時間になります。この間はバスを別の用途に使うことができず、空けておかなければならないからです。
1泊旅行の場合、バスをいったん返さない方が安くすむことが多い
「1」で解説したとおり、バス料金はバスが車庫を出発してから、車庫に戻るまでの時間で決まります。宿泊を伴う旅行で送迎だけバスを利用したい場合、いったんバスを返した方が安いように思いがちですが、出発地から下車地までのガソリン代、有料道路代、バスの回送料金が往復で加算されます。運転手の宿泊代(1泊2日2食付)は通常6,000~8,000円程度ですから、バスを返すよりも、待機させておいた方が安くあがることが多いようです。
運転手の宿泊・支払いはお客様手配・負担となっています。予約をとる際「バス運転手の宿泊できる部屋をお願いします」と宿側にお伝えください。お客様が宿泊するホテルが高い場合は、近隣の別の施設を手配してもOKです。また、バスを待機させる駐車場が有料の場合、こちらもお客様負担となります。ご注意ください。
いずれにせよ、お客様の経費がかからない方でバス会社は提案してくれます。移動距離や待機時間が微妙な場合は、バス会社と直接相談されてはいかがでしょうか?
深夜・早朝走行はなるべく避けた方がよい
たとえばスキー&スノボー旅行や研修旅行などで、朝早くから現地で活動したような場合。深夜もしくは、早朝集合でバスを運行させたいというリクエストがあります。この場合、深夜・早朝運行料金(午後10時~午前5時までに適用)が加算されること、移動距離・時間が長い場合が多いので、運転手の交代要員が必要だったり、仮眠が必要だったりすることがほとんどです。
運転手の交代要員が必要なケースは、乗務時間が9時間以上、もしくは500㎞(夜間は400㎞)以上バスを運転する場合※。また、仮眠が必要なケースは、バスの出庫から帰庫までの時間が13時間(条件付きで16時間)を超える場合です。運転手が仮眠するための宿泊・支払いはお客様手配・負担となります。
場合によっては、電車での移動よりも料金がかかることもありますので、注意してください。
- ※条件付きで600㎞(夜間は500㎞)まで運転可能。
運転手付きでバスを借りた方が安いことが多い
たとえば中型免許を持っているメンバーがいるので、バスだけ借りて、自分たちで運転した方が安いのでは?と思われる方も多いようです。しかしながら、バス会社が所有しているバスは営業用の緑ナンバーで「有料でお客様や荷物を運ぶことができるバス」です。緑ナンバーのついたバスは運転手なしで貸すことは出来ません。
借りることのできるバスは白ナンバーのついた「自家用」のものでレンタカー会社から借りることができます。しかし、レンタカー会社で所有しているバスはマイクロバスまでなので、人数が多い場合、複数台借りることになり、運転手付きでバスを手配した方が安くすむことがほとんどです。
ちなみに「運転手だけ手配」できるのは派遣会社なので、バス会社には依頼できませんし、レンタカー会社に運転手付きでバスを手配することもできません。
安く借りるなら断然平日!月曜~木曜が狙い目
バスの料金はシーズンや曜日によって変動します。また、バスを借りたいという依頼が集中する日は高くなるのは当然です。同じ土日であっても、学校が休みの時期や大安吉日は混みますし、平日でもイベントが重なれば、バスが借りにくく、料金も高くなるということです。平日いちばん高くなるのは週末の金曜日で、次に木曜・火曜の順。曜日だけを見れば、月曜か水曜がいちばん安く手配できることが多いです。
気になる方は…
いろいろとお話してきましたがご不明点やご要望等は下記よりお気軽にお問い合わせください。
https://bus-port.net/