バスの運転に必要な免許とは

貸切バスについて

今後の観光業回復に向けて

今後の観光業回復や非接触旅行が増えることによりバス運転手不足問題が浮上してきそうです。

そこで今回はバスの運転に必要な免許をご紹介いたします。

バスを運転するには「大型二種免許」が必要です。
大型二種免許は、正式には「大型自動車第二種免許」と呼んでいます。総重量11t・最大積載量6.5t・乗車定員30人を超えた大型車を運転するために必須となる免許です。

大きな車を安全かつ正確に運転する技術が求められるので、運転免許の中でも難易度の高い免許でもあります。以前まで大型二種免許は、自動車運転免許試験場で受験するしか免許を取得する方法はありませんでした。

しかし、路線バスや観光バスなどの需要が増え、運転手不足が深刻になってきたことも影響し、2002年(平成14年)に決められた自動車教習所でも免許の取得できるように、道路交通法が改正されました。
ちなみに、保育園などの送迎で使われるマイクロバスは、「8t限定なしの中型免許」でも運転することができます。

中型免許は2007年から新設された免許で、2007年を過ぎて普通自動車免許を取得した方は、車両総重量5t以上の車を運転できなくなりました。

大型二種免許の取得方法

大型二種免許はどのように取得するのでしょうか?
大型二種免許の試験は、以下の項目で行なわれます。

適性試験

・視力検査(両目0.8以上・片目0.5以上※眼鏡やコンタクトレンズ使用可能)
・深視力検査(奥行き知覚検査器を使い、2.5m離して3回検査し平均誤差が2cm以下)
・聴力検査(10m離れて90dbの警音器の音が正常に聞こえる)
※90db=騒々しい工場の中やブルドーザーの音など
※補聴器をつけていても聞こえたら適正があると判断される
・運動能力など(自動車の運転に問題ない・法律で決められた疾患を持っていない)

学科試験

運転区分に関係した問題だけではなく、旅客など専門知識が必要な問題も出題。
また、応用問題も多く出題されるので、難易度が高いことも特徴です。
※別の第二種免許を取得していると学科試験は免除になります。

技能試験

乗車定員30人以上・車長11mの車を使った技能試験も行なわれます。
乗客を乗せた状態で安全かつ正確な運転技術を持っているか試されます。

大型二種免許試験が受けられる条件

1.21歳以上
2.普通自動車免許取得から3年経過※免許停止処分期間は除外
3.視力や聴力、運動能力が一定水準を超えている
大型二種免許を取得に必要な費用は、現在取得している免許によって変わります。予め中型二種免許を持っている場合は約24万円になりますが、普通自動車免許だけ取得した状態では約50万円掛かります。自動車教習所で取得するのか・合宿で取得するかでも費用が変わってくるので、事前に確認しておくと安心でしょう。ちなみに、これらとは別に「受験料1,750円・免許証交付料2,050円・仮免許交付2,800円」も必要になります。

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